ポメラニアンの語源と歴史

ポメラニアンの語源ってご存じでしょうか。

WikiImagesによるPixabayからの画像

私は知らなかったのですが、古い地名であるポメラニア地方(写真はポメラニア湾)から来ているんですって。

ドイツとポーランドの間あたりを言うらしいので、命名の仕組みとしては秋田犬みたいなものですね。

ちなみにこのあたりのバルト海で世界の琥珀の90%が産出されているそうです。

ポメラニアンはもともとサモエドなどのソリ犬から分化したジャーマンスピッツの中の1番小さなグループで、

当時は14kg〜23kgほどもあったそうですから、今のデカぽめちゃんも目じゃないくらいのビッグサイズですね。

ジャーマンスピッツは今もいる犬種で牧羊犬などとして活躍しています。

ポメラニアンはイギリスのビクトリア女王にみそめられて一気に人気犬種になり、だいたい4~5㎏程度まで小型化されたのですが、元々がソリ犬だったり牧羊犬だったりするので小さくなってもその気質はしっかり残っていたりします。

また、ビクトリア女王が貴族の愛玩犬としてブリーディングしたこともあり、

ベルドッグという誰かが来たら激しく吠えて知らせる番犬的な役割であったり、

甘えっ子で貴族たちを退屈させないような魅力的な性格に変わっていったのでしょう。

元々は使役犬と言われるような労働者的お仕事犬で貴族にみそめられて王宮などに入った犬のことは

童話になぞらえてシンデレラドッグなどとも言われています。他にプードルやパピヨンなどもシンデレラドッグですね。

Nick StaffordによるPixabayからの画像

ポメラニアンの歴史を見てみても、お仕事をするような活発さがあり、牧羊犬の繊細さを持ち、ベルドッグのお仕事でよく吠え、という活発で繊細でよく吠えるというよくいる元気なポメラニアンの姿が納得できるのではないかと思います。

診察でよく見るポメラニアンは

□よく吠えてくるくる回る

□常にリードがねじれている

□飼い主さんに抱っこされているととても強気だが離されると急に静かになる

□ほかの患者さんや業者さんがくると激しく吠える

□ピンポン吠えが激しいので電話の声が聞こえない

という感じでとにかくよく吠えて活発な印象です。

病院で静かだという子でもピンポン吠えだけは激しい、とおっしゃる方も多いので吠えることに関してはなかなか管理が難しいようですね。吠えの多い、おしゃべりな犬種と言えると思います。

吠えている姿もかわいいと思い、ある程度吠えていても問題ない環境でないとポメラニアンと暮らすのは難しいかもしれません。

トレーニングは落ち着きがなかったり警戒心が強すぎて若干しにくい印象で、お悩みはとにかく吠えることが多いです。

怖がりからくる攻撃性で噛む子もときどきいますので、できるだけ社会化をしっかりして怖いものは減らしてあげたいところです。

ポメラニアンの吠えに関してはこちらの記事(無駄吠え?)を参考にしてください。

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