アロペシアX治療中のトリミングについて
この疾患はちょっとしたきっかけで毛の調子を崩して脱毛を起こしやすいため、生活の中で気を付けなければならない点がいくつかあります。
トリミングサロンのみなさまにもお気を付けいただきたい点がありますので、どうぞご協力よろしくお願いいたします。
- □バリカンでの逆バリは極力避けてください
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手術など致し方のない場合もありますが、多くの場合毛質がかなり悪化し脱毛のきっかけとなります。必要な場合は毛質が低下したり脱毛のきっかけとなることを説明したうえで行っていただければと思います。
足裏バリカン、肛門周りはバリカンを使っても問題のない場合が多いですが飼い主さんに聞いてから行ってください。 - □サマーカットも飼い主様からの希望がない限り避けてください
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全身の毛を半分以下に短くすると多くの場合脱毛が再発したり毛質が低下します。
時間と労力とお金をかけて育てている毛と皮膚ですので、できる限りサマーカットは避けてください。 - □膿皮症の治療のための毛刈りも説明と飼い主さんの了承の上行ってください。
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思った以上に切られて毛が伸びなくなりあわや訴訟、というくらいにまでこじれた例もあります。
- □毛がはえる段階で皮膚が薄くむけたりフケがふえたり皮膚に付着していたりします。
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シャンプーの際はフケなどははがしてください。
- □抜け毛処理、レーキングなども避けたほうが無難です
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レーキング後の脱毛症例が何頭か出ています。リスクをお話ししたうえでないとトラブルの原因になります。
当院の患者様については無料でご質問にもお答えしておりますのでお気軽にお問い合わせください。お問い合わせの際は患者様のお名前とワンちゃんのお名前を明記していただけると幸いです。
トリマーさん向けのウェブセミナー、資料などもご用意しております。
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